2015年にちょっと変わった論文が発表されました。
訳したタイトルは、下の通りです。
「関元穴への温灸刺激がラットの骨格筋の乳酸レベルとスーパーオキシドディスムターゼレベルに与える影響」
内容に荒がありますが、やっていることは面白い。
著者らは、ネズミさんに2日に一度、下腹部の関元というツボに温灸を2週間続け、その後、水泳で疲労困憊(泳げなくなるまでの時間)するまでの時間と腓腹筋の乳酸(疲労物質)とスーパーオキシドディスムターゼ(SOD、細胞内活性酸素分解酵素)を調べました。
結果は、
・お灸をしたネズミと定期的にトレーニングしていたネズミは何もしていないネズミに比べて、泳げる時間が延びました。
・疲労困憊後、お灸をしたネズミとトレーニングをしていたネズミの乳酸レベルのは何もしていないネズミに比べて有意に低値でした。
・疲労困憊後、お灸をしたネズミとトレーニングをしていたネズミのSODレベルは介入無しの疲労困憊ネズミに比べて有意に高値でした。
・著者らは、関元穴へのお灸は運動負荷に対する耐性を上げるかもしれないと述べています。
データをみると、泳げる時間が明らかに伸びているので、ヒトではどうなのかアスリートの方で試してみたい欲求に駆られています。
関元は、武道などでいう、丹田にあたります。
http://journaltcm.com/modules/Journal/contents/stories/152/16.pdf
あと、運動のトレーニング効果もはっきりでているので・・。運動しないととおもいました。
ぴんころ鍼灸道®
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